2026年7月例会として市立函館博物館企画展「さぁ、お話しの世界へ!梁川剛一没後40年展」展示解説に参加しました

2026年7月例会として市立函館博物館企画展「さぁ、お話しの世界へ!梁川剛一没後40年展(会期:2026年7月7日から11月3日)」展示解説に参加しました。
本展を担当された学芸員の髙栁美咲氏による展示解説は、7月19日(日)午後1時30分から行われ、一般来館者の皆様と共に会員5名が聴講しました。
函館が生んだ不世出の芸術家、梁川剛一(1902〜1986)の没後40年を記念した本展の魅力を、専門的な視点から紐解いていただきました。
梁川剛一について(概要)
彫刻家であり挿絵画家の梁川剛一は、1902(明治35)年に梁川亀太郎、ヨコの長男として函館に生まれ、生後すぐ亀太郎の兄・鶴松の養子となる。
1923(大正12)年、東京美術学校彫刻科に入学して、東洋のロダンと呼ばれた朝倉文夫に師事し、1928(昭和3)年、首席で卒業。在学中の1926(大正15)年、24歳で第7回帝展に彫刻作品「競技」が初入選する。
彫刻家として
作品は、写実的で確かな観察眼に基づく力強い立体感が特徴で、「高田屋嘉兵衛像(函館市宝来町)」、「明治天皇御上陸記念碑(鳳凰)(函館市末広町)」、「岡田健蔵胸像(函館市中央図書館内)」や「三浦環(蝶々夫人)像(長崎市グラバ-園内)」などを制作している。
挿絵画家として
1931(昭和6)年、小学館の『小学一年生』に擬人画「動物の花見」を描き挿絵画家として活動を開始。講談社の雑誌『少年倶楽部』や新聞小説の挿絵を執筆して人気を得る。1937(昭和12)年、講談社の絵本『リンカーン』の挿絵を油絵で描き大きな反響をよぶ。また、講談社の『世界名作全集』の装丁を担当するなど多数の挿絵画を描き続けた。代表作に江戸川乱歩「怪人二十面相」や「少年探偵団」などの挿絵がある。

髙栁氏の解説を通じて、梁川作品の根底には「生命感」と「健康的な精神」があり、それが時代を超えて見る者の心を揺さぶるのだということが強く伝わってきました。解説をいただいた髙栁学芸員に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
