市立函館博物館 企画展「北東アジアのシルクロ-ド -北方交易と蝦夷錦-」見学会(展示解説セミナ-)にて、2024年7月例会を実施しました
市立函館博物館 企画展「北東アジアのシルクロード-北方交易と蝦夷錦-」 見学会(展示解説セミナ-)にて、月例会を、7月14日(土)市立函館博物館で実施し、会員7名が参加しました。
企画展は、市立函館博物館3階第2展示室で行われており、大矢学芸員が解説されました。
企画展の解説概要
- 北東アジアは、13世紀(中国の元王朝)から19世紀(中国の清王朝末期)にかけて、「絹」と「毛皮」を中心とする交易が盛んに行われ、「北東アジアのシルクロード」と呼ばれる交易路があった。
- このシルクロ-ドは、中国の北京⇒アム-ル川(黒龍江)流域⇒樺太・サハリン⇒蝦夷地に至る長大な交易路で、「サンタン交易」と呼ばれ、諸民族や地域間の交流が活発に行われ、諸民族の生活に大きな変化を生む役割を果たしたと言われています。
- 交易の代表的産物「蝦夷錦」は、中国の江南地方で作られた絹織物で、北東アジアのシルクロードを経てアイヌの人々が蝦夷地にもたらしました。
交易における蝦夷地の役割、交流の民としてのアイヌ民族や江戸幕府(鎖国政策下)の窓口 松前藩などに関する文献・絵画などが蝦夷錦とともに展示されています。
企画展は、7月2日(火)から10月13日(日)まで開催され、9月7日(日)には展示解説セミナ-も予定されています。 企画展の後、本企画展を含めた企画展のありかたなどについて会員で意見交換を行いました。