北海道教育大学授業・五文会講演会とタイアップした「五稜郭の世界遺産への助走その2」をテーマに2024年10月例会を実施しました

北海道教育大学「地域文化実践論」・「地域プロジェクト」の授業と、五文会(*1)の講演会とタイアップした「五稜郭の世界遺産への助走その2」をテーマにした月例会を、10月26日(土)北海道教育大学函館校17番教室で実施し、会員6名が参加しました。なお、全体では40名超の方が参加しました。
*1:五稜郭の文化価値を考える会
本テーマは、講演会とワークショップから構成され、会員の根本直樹さんが講演、平井健文さん(*2)にワークショップを行っていただきました。
*2:北海道教育大学講師で地域社会学・観光社会学・文化遺産研究がご専門
最初、根本さんが、「ハイブリッド・フォーラムの必要性」と「世界遺産の拡張」などの講話、次に平井さんが「四つのキーワ-ド(*3)によるワークショップ」の教導、最後に、根本さんが「地域協働推進センターからの提言」と「仮称・函館アカデミアの課題」についてお話しました。
*3:①五稜郭の歴史的価値とは? ②登録運動は目的か手段か? ③登録のゾーニングと時代設定? ④おぼろげなテーマ設定とは?


◇ワークショップ概要


「市民団体」・「行政」・「大学→北海道教育大学地域協働推進センター」が一堂に会すハイブリッドフォーラムの必要性や世界遺産の推薦・登録・保護は専門家や行政といった限られた人のみで進められるものではないなどの世界遺産の拡張について講話された後に、ワークショップを行いました。


ワークショップは、参加者(学生、五文会・友の会の会員など)を7班(5~6名/班)に分けて、前述の四つのキーワ-ドに従い、行いました。
五稜郭の世界遺産登録運動は、「目的なのか手段なのか」や「登録の時代設定」などについて、(函館や道南—の)地域住民や企業、学校、NPOなどの団体といったコミュニティとワークショップ形式などで議論をかさね深める必要があると感じました。
◇地域協働推進センターからの提言と仮称・函館アカデミアの課題
根本さんは、「歴史文化基本構想(*4)」と「仮称・函館アカデミア構想(*5)」からなる提言と「仮称・函館アカデミアの課題(*6)」について述べられ講演の結びとしました。
*4:世界遺産構想の助走としての作業
*5:市民団体のネットワークによる地域課題の解決に向けての協働
*6:「世界遺産構想の協働」、「新・博物館構想の協働」
仮称・函館アカデミアは、さまざまな課題を解決する大事な仕組み(地域プラットホーム)と想定されます。関係者合意のもとで早期の設立が望まれます。 講演とワークショップの後、本会に関する質疑応答などを行いました。