北海道教育大学授業とタイアップした「総合ミュ-ジアムに最も期待する点」などをテーマに2024年11月例会を実施しました
北海道教育大学の授業とタイアップした「私の好きな博物館」・「総合ミュ-ジアムに最も期待する点」をテーマにした月例会を、11月20日(水) 北海道教育大学函館校15番教室で実施し、会員5名、学生6名が参加しました。
本テーマは、講演会とグループミーティングから構成され、会員の倉田有香さん(*1)が講演、授業教官 根本直樹さんの下でのグループミーティングを行いました。
*1: 会員の立場でのご講演ですが、ロシア極東連邦総合大学函館校教授を勤めておられます。
倉田さんは、「学芸員ではない「私の」博物館の楽しみ方」を演題に次の項目で講演されました
- 人生最初に感動を与えてくれた博物館「東海大学海洋科学博物館」
- 私の好きな博物館「ロシア・アルセニエフ博物館(*2)」
*2:ウラジオストク市にある1884年創設の極東・シベリア地域で最も古い博物館 - 「市民学芸員」としての「私」
講演のなかで述べられたご意見「学生や観光客などの全ての方を満足させる「総合ミュージアム」の実現は容易でないが、ワクワクする空間、新たな発見・知見を広げ知的好奇心を発展させる「場」 となることに期待したい。自身もそこに関与したい。」がとても印象的でした。
◇グループミーティング概要
「私の好きな博物館」と「大学生または会員が総合ミュ-ジアムに最も期待する点」をテーマ(論点)に、グループミーティングを行いました。
ミーティングは、参加者(学生、友の会々員)を3つのグル-プに分けて、テーマ(論点)について意見交換し、グル-プ代表(学生)が結果発表を行いました。
結果発表では、「(総合ミュ-ジアム/博物館に)まず足をはこんでもらおう!(そのため)広報イベント開催やインフラ整備の支援において行政と連携」、「(総合ミュ-ジアム/博物館は)学校では学べない歴史を知る場」や「(総合ミュ-ジアム/博物館は)展示だけでなく学びや市民のコミュニケ-ションの舞台」などが出されました。
授業教官 根本さんは、「総合ミュ-ジアム設立」や「五稜郭の世界遺産推進」などについて、文化の価値基準(*3)に基づき考察することの重要性を述べられ本会が終了しました。
*3:①本質的価値 ②手段的価値 ③共同体的価値