「AIが語る“博物館友の会”のこれから」をテーマに2025年10月例会を実施しました

「AIが語る“博物館友の会”のこれから」をテーマにした月例会を、10月19日(日)13時30分から函館市地域交流まちづくりセンタ-会議室で実施し、会員4名が参加しました。
10月例会では、会員の根本直樹さんが講演をされ、その後に意見交換を行いました。
生成AI Gemini(*1)への根本さんの質問と生成AI Gemini の回答
- これからの博物館友の会はどうあるべきでしょうか?
*1:Googleが開発した、テキストだけでなく 画像や⾳声など複数の種類の情報を同時に理解し、処理する⽣成AI -
とても良い問いですね。「博物館友の会(ミュージアム・フレンズ)」は、単なる支援団体ではなく、博物館と地域社会、来館者をつなぐ架け橋として重要な役割を果たしています。今後の博物館友の会がより価値ある存在であり続けるために、以下のような方向性が考えられます。
1.”共に創る”パートナーシップへ
従来:博物館を支援する「外部のサポーター」としての位置づけが中心
これから:来館者・市民と博物館を“共に育てる”共同運営のパートナーへ
- 企画展示やイベントに友の会が参加し、意見や提案を行う
- 会員自身がワークショップやガイドツアーを企画・実施する
- 地元の学校・団体と博物館をつなぐ「地域コーディネーター」的役割を担う
2.若い世代や多様な層の参加促進
従来:中高年層中心、趣味的・愛好会的な色が強い場合も
これから:多様な背景や年齢の人々が集まる“多世代コミュニティ”へ
- 学生や若手研究者、クリエイター、子育て世代向けのプロクラムや割引
- SNS・YouTubeなどの活用でオソライン参加も可能に
- インクルーシブな取り組み(障がいのある人、多文化共生、LGBTQ+など)を重視
3.「学び」と「楽しさ」の融合
- 教育的要素だけでなく、「面白い」「美味い」「感動した」体験を提供
- 博物館の裏側に触れる「バックヤードツアー」や「学芸員と語る夜会」など
- 博物館×アート×音楽×食など異分野コラボイベントの共催
4.社会貢献・地域連携への意識
- SDGsや防災、気候変動、文化財保護などの社会的課題に対する発信
- 地域の他団体(図書館・学校・企業・NPO等)との連携事業
- 高齢者の居場所づくりや、孤立防止など福祉的側面での機能
5.デジタルとリアルの融合
- オンライン講演会やバーチャル館内ガイド、会員限定アーカイブ配信
- デジタル会報やアプリで、情報発信とコミユニケーションの強化
- 現地イベントとオンライン参加を組み合わせたハイブリッド型交流

☞まとめ:これからの友の会のキーワード
- 参加型・共創型
- 多世代・多様性重視
- 学びと楽しさの両立
- 社会とのつながり
- デジタル化との共存
講演後、生成AI Gemini の回答「博物館友の会がより価値ある存在であり続けるための方向性(5項目)」について、意見交換を会員同士で行いました。
3つの方向性(*2)を重点に会則の整理・改定を行い、それに伴う事業を実践することを共有認識しました。
*2:「共に創るパートナーシップへ」、「「学び」と「楽しさ」の融合」、「社会貢献・地域連携への意識」
一方、博物館の役割(*3)は、2022年の博物館法改正などで変化しており、友の会も市立函館箱物館と一層連携することが必要です。
*3:基本的な役割(資料の収集・保管・調査研究、展示など)と社会課題の解決に貢献する役割(地域振興、デジタル技術の活用など)から構成
