2025年11月例会として五稜郭タワ-「函館文化発見企画」・函館市中央図書館「郷土の歴史講座」共催「蘭学者武田斐三郎の人と業績-生誕地、大洲で再考する-」に参加しました

五稜郭タワ-「函館文化発見企画」・函館市中央図書館「郷土の歴史講座」共催「蘭学者武田斐三郎の人と業績-生誕地、大洲で再考する-」が、11月16日(日)14時から15時30分に函館市中央図書館で開催され、応募者に加え、会員数名が参加しました。

講演「武田斐三郎の人と業績」は、生誕地(愛媛県大洲市)での郷土史上の位置づけや評価などを紹介して頂き、幕末の蘭学者 武田斐三郎の人物像と業績について再考することを目的に行われました。
昨年、生誕地大洲市では斐三郎に関する特別展が開催され、その人物と業績が改めて顕彰されています。
講師は、大洲市立博物館の白石 尚寛副館長が務められました。白石さんは、大洲藩(現 愛媛県大洲市)出身の武田斐三郎について、
- 大洲市での顕彰の背景・目的
- 蘭方医を志し大坂・適々斎塾(緒方洪庵が開いた蘭学塾/通称 適塾)への入門
- 江戸の佐久間象山らのもとでの洋式・兵学/砲学などの蘭学者修行
- ロシア使節プチャ-チンの応対を努めた蘭学者箕作阮甫の助手としての活躍
- 五稜郭の設計・諸術調所の運営など箱館での業績
などについてお話されました。
筆者は、大洲市立博物館白石副館長の講演のなかで、 下記の「武田斐三郎を第一弾とした大洲市での(先人)顕彰の背景・目的・事業」を印象深くお聞きしました。
大洲市での顕彰の背景・目的
(1)背景:少子高齢化や地域コミユニテイー衰退などで過疎化が進み、今地域に残る人々だけでなく、未来を担う子供たちが歴史や自然などの学びを通して「ふるさとを愛する心」を根付かせることが重要となってきている。
(2)目的:「郷土の先哲顕彰事業」は、市民や子供たちの「ふるさとを愛する心」を育成する手段として、令和6年度より5か年計画で大洲市立博物館において大洲市出身又は大洲市に,ゆかりの深い人の功績などを紹介する特別展を開催することで、市民のふるさと意識の高揚を図っている。
(3)令和6年度に第一弾として行われた武田斐三郎顕彰事業:
- 大洲市立博物館での特別展「蘭学者 武田斐三郎」開催
- 市内小・中学校20校のうち希望校(15校)での巡回パネル展
- 市内小・中学校20校のうち希望校(14校)での博物館職員による出前学習会
- 斐三郎が学んだとされる私塾「古学堂」での模擬体験授業
なお、大洲市は、これまで武田斐三郎顕彰を昭和43年(1968)から4回行っています。
函館市でも90年前の昭和10年(1935)、武田斐三郎・松浦武四郎・渋田利右衛門など65名の先人を顕彰(*)したことを想起しました。
*:『函館教育年表 第2版_昭和13年』神山茂編 函館教育会発行よると、65名の先人は昭和10年7月2日 第1回港まつりに際し、公園内に祭壇を築き函館市功労者として祀られました。
急速な人口減少や少子高齢化など課題対応の1つとして、改めて先人顕彰と各種事業を検討し複数年で諸事業を行う必要性を感じました。
また、継続的な先人顕彰活動は、函館(箱館)の歴史・文化を次世代にバトンタッチできると考えます。
